新築を建てる際にはエクステリアを絶対考慮すべき!その理由とポイント

エクステリアは生活環境を豊かにしますが、新築を建てる際は軽視されがちです。後からエクステリアを導入しようとすると後悔するが多いようです。今回は新築を建てる際に、絶対考慮するべきエクステリアについて解説します。

この記事は約9分で読めます。

  1. エクステリアの重要性
  2. 絶対考慮すべきは外構のタイプ
  3. エクステリアで後悔しがちなポイントとは
  4. エクステリアの費用の目安
  5. まとめ

 

1. エクステリアの重要性

新築を建てる時に最も悩ましいのが「外観」です。せっかく新築を建てるからには外観をよくしようとすると、金額が思っているよりも膨れ上がっている事はよくあります。エクステリアを用いて工夫する事により、外観にお金をかけるよりもコストパフォーマンスが良いとされています。

ここではエクステリアとは何かをはじめ、エクステリアの重要性について解説します。はじめにエクステリアとは簡単に申し上げますと、「家の外回り空間」のことを指します。下記のものがエクステリアを構成するものとなります。

 ●門扉 ●門柱 ●フェンス ●ポスト ●デッキ ●サンルーム

 ●テラス ●オーニング ●駐輪場 ●カーポート ●駐車場 ●屋外照明

 ●ガレージ ●庭  ●手すり …etc

これらのエクステリアを用いることで、家の第一印象が大きく変わります。またエクステリアは外観を変化させるだけではなく、それ以外にも家にもたらす効果は様々あります。エクステリアが最も大きくもたらす効果として、防犯面での活躍が見られます。

例えば、屋外の照明はお洒落な雰囲気を演出しますが、同時に窃盗犯が家に入りにくくなる防犯としての機能も有しています。また門扉やフェンスなどのエクステリアは、高さを調整することで窃盗犯が入りにくくなります。

防犯面以外でエクステリアがもたらす効果として、ライフスタイルを豊かにする事が挙げられます。お洒落な外観の演出ももちろん含まれますが、機能性や利便性も兼ね備えています。雨の日のガーデンルームを例として解説します。

例えば雨の日は駐車場から玄関まで移動する時、カーポートを設置していれば濡れません。カーポートでお洒落さを演出できてかつ、濡れないという機能性を持ち合わせています。また、ガーデンルームを設けることで快適な空間で休息を取ることができ、お洒落な空間も同時に実現できます。

このようにエクステリアには外観を彩るだけでなく、防犯面やライフスタイルを豊かにする力があります。さらに、家の第一印象を大きく変化させる効果もあり、新築の際は外観を直接変えるよりもコストパフォーマンスに優れています。このように理想の住まい作りに欠かせないエクステリアですが、新築を建てる時は外構のタイプを必ず考慮すべきでしょう。

 

2. 絶対考慮すべきは外構のタイプ

新築を建てる際にエクステリアと最も関わってくるのが「外構」のタイプです。「外構」は厳密にいうと、エクステリアを構成する門扉や駐車場などを指します。外構が駐車場そのものとすると、エクステリアは駐車場を含めた空間全体を指す場合が多いのです。

外構には大きく分けて3つのタイプがあり、「クローズ外構」「オープン外構」「セミクローズ(セミオープン)外構」の3つとなります。それぞれ用途に応じた違いがありますが、最も大きな違いとして「家がどれだけ道路に対して開けているか」が挙げられます。これら3つのタイプを種類別に詳しく解説します。

 

外構の3タイプの特徴・メリットとデメリット

外構の3タイプの特徴・メリット・デメリットを軸に解説します。外構の3タイプを知ることでエクステリアの雰囲気も大きく変化し、防犯面やプライバシー面でもどのようなエクステリアを導入すれば良いのかがわかります。はじめに「オープン外構」について解説します。

 

オープン外構

オープン外構の特徴として開放感のあるスペースが挙げられます。オープン外構はヨーロッパの郊外住宅でよく見られ、門や塀などを設置しないため開放感溢れる形になります。メリットとして門や塀などのエクステリアを設置しないので、その分の費用も抑えることが可能となります。

また、別のメリットとして門や塀などを設置しない分、敷地面積を最大限に活用することが可能となります。そのため駐車場を広く設計することができるなど、開放感溢れる環境と利便性の両方の側面でメリットが生まれます。しかし、開放感がある分道路からは家が丸見えになり、プライバシー保護の面ではデメリットが生じてしまいます。

 

クローズ外構

クローズ外構はオープン外構とは反対に、敷地を塀やフェンスで囲う特徴があります。このような特徴から外部からの視線はなく、プライベートな空間が実現される大きなメリットがあります。プライベートな空間ができるので周りの目を気にすることなくBBQを楽しむ事ができ、庭での作業も自由気ままに行うことができます。

反対にデメリットとして閉鎖的な空間になってしまうことが挙げられます。閉鎖的な空間になってしまうがため、窃盗犯からはターゲットにされてしまいやすいデメリットも生じます。また、費用面では塀やフェンスを設ける必要があるので、オープン外構とは違って費用がかさんでしまいます。

 

セミクローズ(セミオープン)外構

セミクローズ外構は別名「セミオープン外構」と呼ばれており、名前通りオープン外構とクローズ外構の両側面を有した特徴を持ちます。オープン外構ほど開放された空間ではないが、クローズ外構ほど閉鎖的な空間でもありません。そのためオープン外構とクローズ外構両方の良さを詰め合わせたような特徴があります。

セミクローズ(セミオープン)外構は場所によってオープンとクローズを使い分けることができます。例えば開放感が欲しい場所では、塀やフェンスの高さを調整することで開放された空間を作ることができます。またプライバシーを保護したい場所では、塀やフェンスを高くすることでプライバシー保護にもなります。

デメリットとしてオープン外構よりも費用がかさんでしまうことが挙げられます。クローズ外構ほどプライバシーが守られないのもデメリットの一つとなります。また、しっかりと設計しなければ機能が中途半端になってしまい、オープン外構とクローズ外構のメリットを活かすことが出来なくなってしまいます。

「外構」はこのような特徴から建物の設計に大きく関わり、エクステリアを考える場合は新築の段階で考慮しなければなりません。3つのタイプそれぞれの特徴をしっかりと把握することで、必要なエクステリアと不要なエクステリアを考慮することができます。特に新築を建てる際は費用がたくさんかかるので、これらの特徴を把握する事で無駄な費用を省くことにも繋がります。

 

3. エクステリアで後悔しがちなポイントとは

外構とエクステリアはそれぞれのタイプに合わせて、導入することが重要である事を解説しました。新築を建てる費用は莫大なものであり、外構にかける費用をケチりたくなってしまう事があります。しかし、外構にかける費用をケチってしまうと後悔することも多くあるようです。

ここでは外構で後悔しがちなポイントを5つ挙げ、実際に後悔した人に聞いた話を紹介します。後悔しがちな5つのポイントを下記に簡単にまとめています。

  • 砕石敷き
  • 門柱とアプローチ
  • 防草シート
  • コンクリートの範囲
  • カーポートの大きさ

●砕石敷き

砕石敷きとは砕かれた岩を敷地内に敷くことを指します。砕石を敷くことで雨天時の泥の跳ねを軽減することができ、建物の基礎の汚れや洋服に跳ねる泥などを防ぐ役割を担います。これをケチってしまうと掃除や建物の手入れに手間がかかってしまいます。

ケチって後悔した具体的な内容として、駐車場やアプローチにだけ砕石を敷いてしまった事が挙げられます。ケチってしまったがために家の裏へ行く時に泥が跳ねたり、建物の基礎に泥が跳ねたりする事で掃除の手間が増えてしまいます。こうならないためには建物の周りからブロックまでの範囲を全て砕石で埋めるのがベストとなります。

また砕石を敷いた範囲だけではなく、砕石の量をケチって後悔した人もいます。砕石の量をケチると砕石が沈んで結局泥まみれになり、車の重さで砕石が沈んでタイヤに泥が付着してしまいます。砕石を追加することもできますが、割高になってしまうので最初から砕石の範囲と量をケチらないことで後悔せずに済みます。

●門柱とアプローチ

門柱は表札や宅配ボックスをつける壁状のものとなります。門柱をケチって後悔した内容として、宅配ボックスを付けなかったことが挙げられます。必要性を感じて追加で付け足すと割高になってしまったり、置き型のボックスを設置したら邪魔になったりと後悔してしまいます。

宅配ボックスは外構工事の時点でつけると金銭的にも安く仕上がり、外構工事と一緒につけることで見た目もマッチさせることができます。門柱と関わりが深いアプローチもケチってしまうと後悔してしまいます。アプローチとは玄関先から道路まで伸びている道のことを指します。

アプローチで後悔しがちなポイントとして、安価なコンクリートを使用することが挙げられます。安価なコンクリートは雨天時に滑りやすくなり、毎日歩くアプローチの安全性が低下してしまいます。またせっかくお家を拘って建ててもアプローチがチープに見えてしまうと持ったいないです。

このようにアプローチをケチってしまうと、機能面とデザインの両側面で後悔してしまいます。特に機能面が低下すると怪我などへ繋がってしまい、後から変更するとさらに費用がかさんでしまいます。

●防草シート

防草シートとは言葉通り「草を防ぐシート」です。雑草は陽の光が当たるところであれば生えてきますし、草刈りをしなければ物凄い勢いで増え続けます。防草シートを敷く事で雑草を抑えることができますが、後悔しがちなポイントとして安価な防草シートを敷いたことが挙げられます。

防草シートは破れるとそこから雑草が生えてしまうため、敷き直さなければなりません。安価な防草シートは耐久性が低くなり、結局何度も敷き直さなければなりません。そのため外構工事でケチると敷き直しに余計な費用がかさんでしまいます。

●コンクリートの範囲

コンクリートの範囲でケチって後悔しがちなポイントは、追加するためには業者に依頼しなければならない事が挙げられます。コンクリートをケチって砕石を敷き詰めたけれど、雑草が伸び放題になったなどの声があります。特に駐車場のタイヤ部分だけをコンクリートにしたが、間から雑草が伸びて車が汚れたなどの声が多く聞かれます。

雑草はコンクリートを突き抜けることは不可能です。そのため雑草が生えて困るところは、ケチらずにコンクリートを敷くのがおすすめとなります。また、追加コンクリートを敷くとなると業者に依頼する必要があり、追加で費用がかさんでしまいます。

●カーポートの大きさ

カーポートとは簡単に申し上げますと「壁の無い車庫」のことを指します。主な使用目的としては日差し・雨・雪などから車を守る役割があり、災害が多い日本では大変重要となります。カーポートをケチって後悔しがちなポイントとして、カーポートの大きさが挙げられます。

具体的な例として車を2台所有しているのに、1台用の片持ちカーポートを設置したら積雪の重さで壊れたなどがあります。また、狭いカーポートを設置したがためにドアを開くことができず、結局カーポートから車を出さないと乗り降りができないなどが挙げられます。カーポートの大きさをケチると様々な弊害を生み出しかねないので、外構工事にしっかりと検討することをおすすめします。

 

4. エクステリアの費用の目安

ここまでエクステリアの役割を主に解説しましたが、ここからは具体的なエクステリアの費用について解説します。費用の目安を知っておくことで、外構工事の予算を考えることができます。下記の表がエクステリアの費用の目安をまとめたものとなります。

項目

費用

備考

門まわり

15から30万円

門柱をはじめ、門扉・表札など門まわりの工事費用となります。デザインや材料、機能などによって値段が大きく変化します。

アプローチ

10から15万円

玄関から門まわりへと続く道を指します。砂利・砕石・コンクリートなど、材料によって値段が変わります。

50から100万円

家を囲うコンクリートの壁。敷地面積・塀の高さによって金額が大きく変化します。

フェンス

40から60万円

アルミ・木材など様々な材質で作られる簡易な塀。塀で使用するコンクリートよりは安価であるという特徴があります。

カーポート

30から100万円

屋根だけが付いている駐車場。台数が多いほど金額も大きくなり、種類によっても金額差が大きく開きます。

屋外照明

10から30万円

外観の見栄えをよくするための物から、夜間での機能性を重視したものまで様々あります。設置する数に応じて金額も大きくなります。

テラス・デッキ

20から30万円

大きさや材質によって金額が大きく変化します。材質によってメンテナンスのしやすさも大きく異なります。

芝生張り

1万円

(1平方メートルあたり)

張る面積によって大きく金額が左右します。庭全体に芝生を張ると金額が大きくなってしまうので、予算に応じて貼る面積を決めるのも手段の一つです。

エクステリアの金額はほとんどのものが、材質や面積によって金額が大きく左右します。そのため安い材料を使うと費用を抑えることができますが、後悔しないためにも長い目で材料を検討することが大切となります。また、新築時点でケチってしまうと追加で余計に費用がかさむなど、結果として損をしてしまう可能性があるので注意が必要です。

 

5. まとめ

エクステリアの重要性や考慮すべき点などをご紹介してきました。新築で家を建てる際に金額が大きく二の足を踏むことになりがちなエクステリアは、防犯やその他の理由を踏まえてもケチることなく最初から設置することが大切なポイントとなります。金額や利便性・イメージなども含め、各々にあったエクステリアをお選び下さい。