夢の注文住宅を手に入れるために絶対必要なポイントとは?

注文住宅で家を建てるとなるととにかく夢が膨らむものです。予算が無限にあればすべてかなえることができます。しかし、現実には予算は決まっていることでしょう。やりたいことばかり先走ってしまうと予算オーバーになりこんなはずじゃなかったという状況になってしまいます。今回は、予算内で夢の注文住宅を手に入れるために絶対必要なポイントをご紹介します。

  1. 1. なぜ家を建てたいのかを家族でよく考える
  2. 2. 予算を充分に検討する
  3. 3. 土地探しは慎重に
  4. 4. こだわるべきポイントを絞り込むこと
  5. 5. 建築業者の選択が重要
  6. 6. 営業担当者の対応
  7. まとめ

 

なぜ家を建てたいのかを家族でよく考える

家は人生で安い買い物ではありません。その決断は人生の大事な1ページになるでしょう。家を建てるよくある理由は「賃貸で家賃を払うなら、住宅ローンを支払った方がよい」といったものです。実際に、家賃と住宅ローンのどちらが得なのかは雑誌やメディアで都度取り上げられます。しかし、家づくりの理由が第一優先になると間取りが気に入らないことや住宅ローンへのストレスなどでうまくいかない可能性があります。そこで、大事なのが、なぜ家を建てたいのかを家族でよく考えることです。子供が増えて今の住まいが狭くなったから、親と同居をするから、田舎でリモートワークで働きたいからなど様々なことが考えられるのではないでしょうか。そのひとつひとつを家族で話し合うことで失敗する可能性の低い家選びができるのです。

予算を充分に検討する

注文住宅を建てるにあたり、考えなければならないのは、自分に合った予算を決めることです。それでは、注文住宅を建てるときの予算はどのように決めればよいのでしょうか。予算の設定は悩みの種の一つになるでしょう。
まず初めに、予算をかけ過ぎた場合を考えてみましょう。予算をかけすぎると、その後の生活が苦しくなります。その予算を補うために、住宅ローンの借り入れ金額を大きくすると月々の返済金額が多くなり、日々のやりくりに困り、貯金もできなくなるといった事態になります。さらに予算が足りないと、将来のために残しておきたかった預貯金に手を付けなければならないといったことになりかねません。そうなると本末転倒になってしまいます。
一方で、予算が少なすぎると、将来的にもう少しお金を使ってあんなことやこんなことをやっておけばよかったと後に後悔するということも考えられます。具体的に、後悔することが多いことは、「一部屋増やしておけば良かった」、「駐車スペースにゆとりを持って設計すれば良かった」、「高気密・高断熱の性能を重視すべきだった」など様々です。
このような事態に陥らないためにも、使える予算を検討することや、どこの予算を増やすのかを検討することが重要になるのです。

頭金を確保する

予算を決定する上で、まず把握しなければならないのは「頭金」についてです。住宅を買うときには住宅ローンを借りる人が多いのですが、住宅ローンで価格の全額を借りるのではなく、自己資金から頭金を用意するケースが一般的です。
また、これも一般的に頭金はできれば多めに入れたほうがいいでしょう。何故なら、住宅ローンの借入額を減らすことで返済負担を軽くできるからです。
そのためには、頭金を確保する必要があるでしょう。頭金の確保の仕方は人により様々ですが、「給与天引きの積み立てで強制的に毎月貯めること」や「前月分の給料の残額はすべて別の口座に移して貯蓄すること」や「給与振込口座とは別口座に一部を自動振り込みして、住宅用の貯蓄口座にすること」などがあります。このことからもおわかり頂けますように、計画的に貯蓄して頭金の確保をすることが重要になります。ここでのポイントは、漠然と貯蓄をするというわけではなく、注文住宅を購入するための頭金の確保する目的で貯蓄することです。
また、親からの援助を受けるということも一つの手です。親から援助してもらうと聞くと気が引ける人もいるかもしれません。大人になってまで親に頼るなんてと考える方もいらっしゃるのもわかります。しかし、現実では、自分や配偶者の親から援助してもらった人は多数です。何故なら、住宅資金を親から援助してもらうことは国も優遇税制で後押ししているからです。例えば、人から財産をもらうと贈与税の課税対象になりますが、親や祖父母から住宅取得の資金援助を受ける場合は特例で一定額まで非課税になる仕組みがあります。通常では非課税枠は1000万円です。しかし、耐震性や省エネ性、バリアフリー性のいずれかの基準を満たす住宅を取得する場合は500万円加算されて1500万円まで非課税になるのです。また、贈与税には使い道が自由な基礎控除があり、年間110万円までは課税されません。住宅取得資金の非課税枠はこの基礎控除と併用できるので、実質的に通常の住宅の場合は1110万円、一定基準を満たす住宅の場合は1610万円まで非課税になるのです。さらに、この住宅取得資金の非課税枠や基礎控除は、もらう人一人当たりの金額です。つまり夫婦それぞれが親や祖父母から援助を受ければ、二人合わせて通常の住宅の場合は2220万円、一定基準を満たす住宅の場合は3220万円まで非課税で頭金を増やせるのです。ただし、これには条件があり、贈与を受けた分はもらった人の持ち分として住宅の名義を分けなければなりません。そのほかにも、贈与を受ける当人が20歳以上などの条件もありますので、条件の確認は重要になるでしょう。

無理なく返せるローンの金額を正しく把握する

住宅ローンの設定の仕方に迷われる方もいらっしゃいます。ローンの設定をするには、無理なく返済できるローンの金額を正しく把握する必要があります。
例えば、固定金利1.2パーセント元金利返済の場合、住宅ローン金額が2000万であれば、総支払金額は、2450万2800円になり、月々の支払いは5万8340円になります。同様に、固定金利1.2パーセント元金利返済の場合、住宅ローン金額が3000万であれば、総支払金額は、3675万4200円になり、月々の支払いは8万7510円になります。さらに同様に、固定金利1.2パーセント元金利返済の場合、住宅ローン金額が5000万であれば、総支払金額は、6125万7420円になり、月々の支払いは14万5851円になります。
また、これは住宅ローンの金額のみです。住宅を購入するということは、諸経費、管理費、固定資産税・都市計画税、修繕費などの費用も発生します。
これを把握した上で無理なく返却できる住宅ローンの金額を設定しましょう。

土地探しは慎重に

土地探しは時間をかけて慎重に行いましょう。何故なら、土地は変更がきかないからです。間取りや内装は少しのお金をかければ変更することができますが、土地は変更することができません。土地の環境はどうなのか、買い物に不便ではないか、震災リスクはあるのか、ご近所にはどんな方が住んでいるのか、など様々なことを検討して選択するのが良いでしょう。

こだわるべきポイントを絞り込むこと

注文住宅を検討していくと本当に大切にしたいポイントを忘れがちです。その中でも、初心を忘れないようにしましょう。「なぜ家を建てたいのか?」を常に忘れないことが大切です。注文住宅では自分たちで住宅の全ての設計を決められますよね。そのため、「なぜ家を建てたいのか?」を考えていないと細かな設備や建材までこだわることで建築費が高くなる原因にもなります。対策としては、あらかじめこだわりたいポイントを洗い出した上で、優先順位を決めておくといいでしょう。そうすることで、絶対に叶えたいこだわりポイントを優先させたあとに、余った予算で他の部分をどれだけこだわっていくかを決められます。また、細かな設計部分はあらかじめどこまでこだわるか決められない点も多く出てくるため、迷った際の決定ルールを家族で決めておくことも大切です。

メリハリが大切

細かいところにこだわりメリハリをつけなければ、予算オーバーになってしまいます。実際にそういった話を聞くのではないでしょうか。そこで、どのような建物を建てるかというイメージができたらそれを予算内で建てるということにメリハリを持ちましょう。

建築業者の選択が重要

家を建てるときに建築業者の選択はとても重要になります。建築業者と呼ばれるのは主にハウスメーカーや工務店、ビルダーなどです。全国に約46万業者があるので、この中から絞っていく作業はとても大変なことでしょう。しかし、建築業者には得意不得意があります。その建築業者の得意不得意を知ることが重要になるのです。例えば、「構造」についてです。あなたが検討しているのは木造でしょうか、それとも、鉄骨でしょうか。建築業者には、木造が得意な会社、鉄骨造が得意な会社があります。また、同じ木造でも、在来工法を得意とする会社、2×4工法を得意とする会社に枝分かれします。構造以外にも、建築業者によって得意不得意の分野があります。耐震性、耐火性、耐久性やメンテナンス性、断熱、気密性や間取の自由度、デザイン性や価格、会社の安心感、きちんとした施工、アフターサービスなど様々な分野です。建築業者を選択する際にも迷わないように自分が譲れないこと、家族で譲れないものなどを検討して優先順位をつけるのが良いでしょう。

Webサイトなどで事例を見る

具体的に建築業者を検討する際には実際に建築業者のWebサイトのご覧になり、過去の事例を見ることが重要になります。過去の事例を見ることでその建築業者がどのような建築物を建ててどのような分野が得意かを知ることができます。また、会社の信頼性なども知ることもメリットとなるでしょう。

建築現場を確認する

「一見は百聞にしかず」です。実際に、建築業者の仕事を見に行きましょう。自社の施工物件や技術に自信のある建築業者は担当者が実際の施工現場や完成物件を見せてくれる場合がほとんどです。整然と整っていて清潔な現場であれば信用できるという一つの目安になるでしょう。一方で、タバコの吸い殻や空き缶などのゴミが放置されているようなことや角材の破片や部材が整理されずに放置されているような現場は現場監督がろくに管理していないと考えられます。そういった現場からわかることもあるので、現場を見るチャンスがあれば、現場の状況をよく確認しましょう。また、理由なく現場見学を拒むような会社なら候補から外したほうが良いと言えるでしょう。何かやましいことや隠したいことがある業者はトラブルなく物件が完成したとしても将来的に瑕疵により、トラブルになるリスクもあるので注意しましょう。

見積もりが安い場合に安い理由を確認する

何社か見積もりを取ったあとに何故か見積もりが安いところがある、もしくは一番安いところがいいのではないかと考える方もいらっしゃると思います。しかし、考えてみてください。家はローンを組んで、長い時間をかけて購入していくものです。途中でメンテナンスが必要になることや災害によって復旧しなければならないこともあるかもしれません。そこで、最初の価格が安いからという理由だけで決めると、後で何かあったとしても会社がなくなってしまって大変ということもあります。
他にも、契約事項には入っていないことで、実際に工事が進む中で追加オプションの費用がかかることが判明し、しかも値段が高いといったようなことがあります。最初の見積もりは、極力安く見せる工夫がされていると思ったほうがよいでしょう。見積もりに書かれていないことをどれだけ読み取れるか、見積もりには書かれていないことをきちんとわかるように説明をしてくれる業者を選択した方が良いでしょう。それにより、見積もり内容で揉めることなく業者を選択できることになるでしょう。

プランニングに時間をかけられる業者を選ぶ

建築会社によってはプランニングの打ち合わせの回数に上限がある場合や、規定の回数以上になると有料になるということもあります。設計にどれだけ注力してもらえるかというのは、こだわりを実現させるには重要なポイントになると思いますので、建築会社選びの一つの判断材料にするとよいでしょう。

営業担当者の対応

営業担当者は業者と同じくらい重要な選択です。例えば、敷地調査の精度、間取りや空間、暮らし方の提案は住宅営業マンの経験値や能力によって全然違ってきます。また、契約時には営業担当者の交渉スキルや信頼によって見積もりも上下します。そこで、優秀な営業担当者にあたるためには、お客様やハウスメーカーの社員からも評判の優秀な住宅営業マンを教えてもらうというのも一つの手です。また、実際に営業担当者と話をして、その担当者は理解力があるのか、経験があるのか、人脈、知識や情報、交渉力があるのかを見極める必要があるでしょう。

まとめ

今回は、予算内で夢の注文住宅を手に入れるために絶対必要なポイントをご紹介しました。予算の設定から建築業者の選び方、そして営業担当者の選び方まで抑えておかなければならないお話をしてきました。是非、この記事を参考に注文住宅を検討してみてはいかがでしょうか。